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『自然な英会話』を学べるアプリ

日本の英語教育

グローバル化が進んだ今、英語は必須の言語となっている。多国籍展開を目指す楽天ユニクロなどのトップ企業が、英語を公用語として用い始めていることがその証拠だ。ビジネスにおいてだけでなく、旅行に言った時など英語が必要な場面は多くあるだろう。

外国語を学ぶためのサービスが世界で多く登場してきているなかで、アジア、特に日本を学習者のメインターゲットとしたサービスは今までほとんどなかった。

そこに注目してつくられたのが、今回紹介するOKpanda。これはシリアル・アントレプレナー兼アプリケーション開発者であるAdam Griesと、マルチプレイヤーゲーム系スタートアップのPlayerDuelの共同ファウンダー兼CTOだったNir Markusによって作られた。もちろん、日本市場でのサービス展開を目指すのはOKpandaが最初というわけではないが、設計者の1人Adam Griesは「既存のサービスは口語英語による会話レッスンに力を入れてない」と言う。読み書きは出来るけど、リスニング・スピーキングは全く・・・という人も多いのではないだろうか。所謂「教科書英語」である。実際、2012年のTOEFLでは、日本はスピーキング分野でアジア内で下から3番目という結果を残してしまった。この原因として、日本ではネイティブから学ぶ機会が少ないことがあげらる。ネイティブが使う英語表現などにフォーカスしたのがこのOKpandaなのだ

OKpanda英会話

このアプリは2013年12月18日に正式に「OKpanda英会話」としてリリースされた。アプリのリリース後、わずか50日でダウンロード数は26万件を越え、現在では40万人以上がこのアプリで学んでいる。

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では、なぜそんなにもこのアプリは人気なのか。

使い方をみてみよう。

 

使い方

 

 まず会話シーンを選択する。

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次に相手のセリフに対して適切な返答を選択する。このアプリは高精度な音声認識機能を搭載してるため、声で解答することも可能。

 

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解答すると、正解を教えてくれる

 

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とてもシンプルで使いやすく、会話のシナリオが面白いため楽しんで勉強できる。また、週2回、新しい会話シーンが追加されるため飽きない、というのもこのアプリが人気な理由の1つなようだ。このように数多くのアバターと現実的なシチュエーションを想定した「会話」を行っていくことで、多くの自然な言い回しを身につけていくことができるというわけである。

このアプリは無料だが、LINEを使って英語教師とチャットできる3,980円の有料機能も多くの人に利用されている

有料でも利用する人がいるのはOKpnadaには以下の3つのコンセプトがあるからだろう。

 OKpanda3つのコンセプト

①最も効率的な語学学習にはリラックスできる環境が必要

このアプリでは講師とマンツーマンで英語の練習ができ、人前で話すのが苦手な人でもリラックスして会話できる。

 

②言ったこと、書いたことに対し、即座にフィードバックを受けること

講師は採用率1%という非常に厳しい選考をくぐり抜けた優秀な人たちで構成されているため、それぞれの生徒の英語能力を的確に把握しており、効率的に英語力をのばすことが出来る

 

③語学がインフォーマルな会話でこそ、最も効率的に習得できる

生徒は興味のある内容について会話ができるため、退屈することがない。会話内容そのものを楽しむことができるので英語を勉強することが苦にならない。



OKpanda 毎日英語

そんなOKpandaから7月18日にOKpanda 毎日英語が加わった。ネイティブの発音を聞いた後、声に出して真似る(シャドーイングをする)という発音練習に特化したアプリである。

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既存のOKpanda英会話に比べてより短い会話でカジュアルに英語を話すことができる。OKpanda 毎日英語では「挨拶」「おしゃべり」「気持ち」といった様々なカテゴリーが用意されている。

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マイクボタンを押しながら発音すると音声が認識されて点数がでるのだが、これがユーザーのやる気に繋がっているようだ。合格するまで何度も挑戦でき、学習を手軽に記録できるメモ機能も搭載されている。また、1000以上の会話が記録されされており、さらに毎日新フレーズが追加されていくのも人気の理由だろう。

 

このアプリ開発における面白い点が、会話がアドリブでつくられたこと。生活していく中で生まれる”自然な会話”を学ぶためにはこういった工夫が必要なのだ。

 

OKpandaは今後、ユーザーごとに発音のフィードバックをしたり、自分が間違えやすいところを把握可能にする解析システムを搭載するなど、ユーザーが復習しやすいような仕組みを考えている。

 

また、新たなアプリとして今度は例えばリスニングに特化したアプリが開発されるかもしれない。

 

以上、今回は数ある英語学習アプリの中でも『自然な会話』にこだわるOKpandaを紹介してきた。

 

教科書英語が問題視されている日本にとって、こういったアプリが今後重要になっていくのだろう。
OKpandaのダウンロードはこちらから。